2024年7月公開、話題の新作映画、皆さんはもうご覧になりましたか?
新型コロナウイルスによる非常事態の日本に、異例の出現をする「AIの偉人内閣」。
歴史上の偉人たちは、日本のピンチを救えるのか!?
現代社会にも通じる映画のテーマは、
観る人を深く共感させ、勇気を与えてくれることでしょう。
映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』のみどころをご紹介します。
もくじ
あらすじ
時は2020年、コロナウィルスが猛威を振るい日常を奪われた日本。
国内どころか世界中が大混乱に陥る中、首相官邸でクラスターが発生、あろうことか総理大臣が急死。
そこで政府が実行した最終手段、それは「AI・ホログラムにより歴史上の偉人たちを復活させ、最強内閣をつくる」という前代未聞の計画だった。
総理大臣を託されたのは”江戸幕府を作り上げた伝説の男”徳川家康(野村萬斎)。
そして、日本史に燦然と輝く大スターたちが議員バッジをつけて入閣。
官房長官を”幕末の風雲児”坂本龍馬(赤楚衛二)、経済産業大臣を”最強にして最恐の革命家”織田信長(GACKT)、財務大臣を”空前の成り上がり者”豊臣秀吉(竹中直人)、ほかにも紫式部(観月ありさ)、聖徳太子(長井短)、北条政子(江口のりこ)、徳川吉宗(高嶋政宏)、徳川綱吉(池田鉄洋)、足利義満(小手伸也)など通称《偉人ジャーズ》によるドリームチーム内閣が誕生する。
圧倒的なカリスマに加え、政策を推し進める”えげつない”実行力に人々は驚愕し、日本中が熱狂していく。
そんな中、テレビ局の新人記者・西村理沙(浜辺美波)はスクープを取ろうと政府のスポークマンである坂本龍馬に近づくのだが、ひょんなことから偉人ジャーズの活躍の裏に渦巻く黒い思惑に気付いてしまう────
野村萬斎さん演じる総理大臣・徳川家康をはじめとする、偉人内閣という斬新なテーマは、観ているととても不思議な感覚です。
それぞれの偉人たちのキャラクター性と、物語の展開がマッチしているため、知らず知らずのうちに映画に引き込まれてしまいます。
現代社会の問題に立ち向かう偉人たちの努力の姿勢は感動的で、観る人にとっても勇気をもらえるそんな映画です。
キャラクター・キャスト
徳川家康 [野村萬斎]
AIの偉人内閣を率いる、内閣総理大臣といして登場する。「江戸幕府」という265年も続く安寧の世を作った人物として、総理大臣に大抜擢された。
豊臣秀吉 [竹中直人]
AIの偉人内閣では、財務大臣として登場。大胆なやり方を駆使し、農民から太閤まで上り詰めた成り上がりの人物。現代の政策でも、驚きの方法で国民の心を掴む。
織田信長 [GACKT]
AIの偉人内閣では、経済産業大臣として登場。”史上最強で最凶の革命家”として恐れられるほどの人物。コロナ禍で停滞し、先の見えなくなった日本経済に立ち向かう。
※参考サイト:映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』
他にも、浜辺美波さん演じる新人記者や、赤楚衛二さん演じる坂本龍馬など、豪華キャストが勢揃いです。それぞれのキャストが歴史上人物の雰囲気を感じさせるお芝居で、見ごたえのある映画となっています。
みどころ
1、個性豊かなキャラクター
AIの偉人内閣では、徳川家康をはじめ、10人の歴史上の偉人たちが登場します。プログラムにより作られたとはいえ、史実に基づくキャラクターの性格は、それぞれの個性が出ていて興味深いです。徳川家康、織田信長、豊臣秀吉の3人について、有名な「ホトトギス」の話により説明されます。
・鳴かぬなら殺してしまえホトトギス(織田信長)
・鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス(豊臣秀吉)
・鳴かぬなら鳴くまでまとうホトトギス(徳川家康)
この言葉は映画でも登場し、キャラクターたちの性格を表現する手助けをしています。
また、偉人内閣たちは、それぞれの個性やキャラクター性を活かしつつ、テレビやSNSなど現代社会にどんどん順応していきます。
歴史の教科書で名前を見たことのある人物たちが、現代を生きる私たちと同じような生活をしているのは不思議な感覚です。しかし、そんな偉人たちからも人間性を感じさせます。遠い昔を生きた存在でも、同じ人間なのだということに親近感を覚えます。
2、謎めく展開とメッセージ性
現代社会で新人記者として生活する西村理沙(浜辺美波)は、偉人内閣に取材を続けながら、彼らが現れた本当の理由をたどることになります。偉人内閣の中に隠された”秘密”と”陰謀”とは何なのか、物語の展開とともに解き明かされていきます。
この映画を観ていると、偉人たちの性格や役割、それぞれの関係性などにどことなく違和感を感じてしまいます。しかし、展開が進むにつれてその違和感も少しずつ解消され、さまざまな場面がフラグだったのだと分かります。
また、展開が進むにつれて、偉人たちの志をより強く感じます。特に徳川家康の言葉は、やはり総理大臣に選ばれるだけあるというような感銘を受けます。その言葉には、現代社会を生きる私たちにとっても無視できないメッセージ性があり、彼らの偉大さを感じさせます。私たちが歴史から様々なことを学ぶように、歴史に名を残すほどの人物たちには、それだけの影響力があるのだなと思います。
3、エンターテインメント性の高い演出
映画の中では、映像技術を駆使した演出や、豪華キャスト陣による舞踊や歌などの演出が魅力的です。
政治らしいメディアの映像や、SNSにより話題性を引き出す独特な演出など、細かくカットが分けられていて、ちょっとしたコメディ要素が笑いを誘います。
また、GACKTさんによる歌や、野村萬斎さんによる舞など、キャストの得意分野をふんだんに活かした演出もあり、ファンにはたまりません。
このように、様々な演出により、映画の見ごたえが増しているように感じます。歴史に疎い方や苦手意識のある方でも、楽しめるような魅力的な演出がいっぱいです。
まとめ
豪華キャストが多数出演の、映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』は、観る人を引き込むストーリー展開と、魅力的な演出の映える作品です。
また、AIによる偉人内閣という独創的な設定ながらも、現実世界においても見過ごすことのできない深いメッセージ性を秘めています。
この魅力あふれる映画を、ぜひ皆さんも、劇場にてお楽しみください。